船酔い対策で失敗しない!メカニズムからNG行為、注意点を徹底解説

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船酔いを防ぐための実践的アドバイス:原因から対処法まで徹底解説
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船長:桃谷

当記事は広島を拠点としている遊漁船「桃兵衛(ももべえ)」のオフィシャルブログです。少しでも遊漁船に興味がある人に向けて釣りの楽しさを伝えています。

船を利用する多くの人が抱える問題が船酔いの不安です。


初めて船に乗る方も、経験者も、船酔いの恐れは常に付きまといますし、自身も過去に船酔いの経験があり、そのたびにつらい思いをしました。


しかし、適切な対策を講じることで、その不快感を大幅に軽減できますので、この記事では、船酔いを防ぐための具体的な方法をご紹介します。

なお、当船(遊漁船)を初めて利用されるお客様からも、船酔いについての質問は多くあります。今回ご紹介する内容を実行された方の多くは「緩和されました」という意見も多いので、これから船に乗る予定がある人は実践してみてください。

目次

船酔いが起こるメカニズム

船酔いは、内耳の三半規管や耳石器が受ける揺れや不規則な加速・減速の情報、目からの視覚情報、そして体からの感覚情報が、脳で混乱を引き起こすことで起こります。これは「動揺病」とも呼ばれ、自律神経系の病的反応です。


脳は内耳からの平衡感覚の情報と、目からの視覚情報を統合して身体がどのように動いているかを認識するのですが、船上ではこれらの情報が一致しないことが多いです。


たとえば、内耳は船の揺れを感じ取りますが、目は動かない船内の景色を捉えています。この情報の不一致が脳を混乱させ、結果としてめまい、吐き気、嘔吐など、船酔い特有の症状が現れます。

乗船する前の効果的な船酔い対策

船酔いしやすい人は乗船する前から対策することが大切です。

十分な睡眠の重要性

船酔いを防ぐためには、睡眠不足を避けることが重要です。


良質な睡眠は脳の情報処理能力を高め、内耳の感覚と目の視覚情報の不一致に対処するのに役立ちます。

空腹も食べ過ぎもNG

空腹と食べ過ぎのどちらも避けるべきです。


消化にいい食事をとることで、胃腸の不快感を抑え、船酔いを予防できます。脂っこい食事は避け、軽めの食事を心がけましょう。

酔い止め薬の適切な使用方法

酔い止め薬は、船に乗る前に適切なタイミングで服用することが重要です。


服用時間は製品によって異なるため、指示をよく読み最も効果が発揮されるタイミングで服用しましょう。


一部の酔い止め薬は、就寝前と乗船前に分けて服用することで効果が高まります。

乗船したあとの効果的な船酔い対策

船酔いしやすい人は乗船したあとも対策してください。

船の後ろに座り、進行方向を見る

船の前方は波を切るため、揺れが大きくなりやすいので、できるだけ後方に座ることが推奨されます。


また、進行方向を見ることで、目と内耳の感覚が一致しやすくなり、船酔いを防ぐのに役立ちますので、身体の動きを船の動きに合わせながら、船の進行方向に目を向けてください。

スマホの使用を控えリラックスする

スマホや他の手元の作業を避けることは、船酔い対策の重要なポイントで、手元を見つづけることは、目と体の動きが一致せず、船酔いの原因になります。


また、リラックスすることも大切です。ネガティブな思考は避け、楽しい会話やリラックスできる活動に集中することで、精神的なストレスを減らし、船酔いのリスクを下げることができます​​。

それでも酔ってしまったときの対策

これまでの方法を試しても酔ってしまったら「寝る」「ツボを刺激する」などの対策で緩和してください。

目的地に到着するまで寝る

寝ることは船酔いに対処する効果的な方法のひとつです。


吐き気を我慢できる場合、睡眠は酔いの感覚を軽減し、リラックスさせる効果があり、寝ることで、脳と体がリセットされ、酔いが収まることがあります。


ただし、寝る場所を選ぶ際には、船の揺れが少ない場所を選ぶことが重要です。船の後部など、比較的安定した場所で寝るとより効果的に酔いを和らげることができます​​。

ツボを刺激する

いくつかのツボが乗物酔いの症状緩和に効果的です。以下は船酔いに効果的とされるツボになります。

  • 内関(ないかん): 平衡感覚を正常にする作用があり、胃の不快感や吐き気を和らげます。手首のしわの真ん中から指3本分ひじ側に位置します。

  • 外関(がいかん): 自律神経を整え、疲労回復や頭痛に効くとされます。手の甲と手首のしわの真ん中から指3本分ひじ側にあります。

  • 築賓(ちくひん): 足の内側のくるぶしからひざの方へ指5本分進んだところにあり、乗物酔いの不快感を和らげます。

  • 侠谿(きょうけい): 足の薬指と小指の付け根の間の薬指寄りの凹んだ部分にあり、めまいや頭痛、耳鳴りなどに効きます。

  • 翳風(えいふう): 内耳の平衡感覚と関連し、耳たぶの裏の耳たぶと骨のでっぱったところの間のくぼみにあり、乗物酔いの予防に効くとされます。

これらのツボを適切に刺激することで、船酔いによる不快感を軽減することが可能です。

船酔いは慣れたらしなくなる?

船酔いに対する「慣れ」は、しばしば効果的な対処法として挙げられます。


この慣れとは、体が船の揺れや動きに徐々に適応していくことを指します。特に、定期的に船に乗ることで、身体は船の動きに慣れ、船酔いの症状が軽減されることが多いです。


初めて船に乗った際に酔いやすい人でも、時間とともに船の動きに適応し、酔いにくくなることが一般的です。


この過程では、前述の船酔い対策をつづけることが重要で、体が船の揺れに慣れるのを助けます。

そもそも乗る船を選別することも大切

旅行などで利用する船は無理ですが、釣り船などのレジャーが目的なら、事前に設備をチェックしておくのも対策のひとつです。


たとえば、「休むためのベットがある」「船のサイズが大きい」など、船酔いしやすい人でも利用しやすい船を選別してみてください。

最後に:船酔い対策の効果と経験の共有

船酔いは、多くの人が経験する自然な反応ですが、適切な対策を行うことでその影響は大きく減少します。


自身も、最初は船酔いに悩まされましたが、時間をかけて対策をつづけることで、次第に酔いにくくなりました。


読者の皆さんも、船酔いに対する恐れを克服し、海の旅を楽しむために紹介した対策を試してみてください。経験を重ねるごとに、船酔いの影響は確実に少なくなります。

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