ジギングとは?初心者向けに必要なアイテムから基本的な釣り方を解説
ジギングとは釣りの一種であり、人気のあるスポーツとして知られています。
この記事では、ジギングの基本的な概念、必要な装備、効果的なテクニック、そして初心者が知っておくべきポイントについて詳しく解説します。
ジギングはエキサイティングな魚との対決を楽しむことができ、このスタイルは大型の魚を狙うにも効果的です。
ジギングとは?基本的な概念を解説
ジギングとは釣りの一種であり、主に船上から行われる釣法で、特殊な形状を持つ重いメタルジグ(金属製のルアー)を水中で動かすことで魚を誘引します。
強烈な引きが魅力
ジギングの特徴的な魚の引き味は、ジグを水中でアクションさせることによって生まれます。
ジグを速く引っ張ることで高速で泳ぐ魚を狙ったり、ジグをゆっくりと動かすことで底引きの魚を誘うことができます。
このようなジグの動きによって、魚が強烈な引きを見せるため、釣り人にとっては興奮とスリルを伴う釣り体験となります。
ジギングはスポーツ性が高い釣り
ジギングはスポーツ性が高い釣り方としても知られています。
ジグを引く際には、釣り竿を使って繊細なテクニックを要し、魚の反応に合わせてリールを巻き上げる必要があります。
また、ジグの重さや形状、アクションによって釣果が変わるため、釣り人は様々な戦略を立てながらジギングを楽しむことができます。
ジギングの人気は世界共通
ジギングは世界中で行われており、特に海洋や深海での釣りに適しています。多くの魚種がジギングで狙われるため、さまざまな魚の引き味を楽しむことができます。
ジギングの人気は近年ますます高まっており、釣り人にとって魅力的な釣り方のひとつとなっています。
ジギングの原点と奥深さ
ジギングは、元々商業漁業において魚を捕獲するための手法として開発されました。しかし、近年ではスポーツフィッシングとしても人気を集めるようになり、その奥深さと多様性が注目されています。
ジギングの歴史は長い
ジギングの起源は古く、19世紀に北欧の国々で始まったと言われています。
当時は主にノルウェーの漁師たちが、深海の底に生息する大型魚を捕獲するためにジグヘッドと呼ばれる特殊な形状のルアーを使用していました。
このジグヘッドは、重い金属製のヘッド部分にフックが付いており、水中でのアクションや沈降速度を制御することができました。
日本でブームになったのは2000年代頃から
ジギングが日本でブームになった正確な始まりの時期を特定することは難しいですが、一般的には2000年代以降にジギングが日本で広まり、人気を集めるようになったと言われています。
元々は、海外の海域で釣られていたスタイルでしたが、その効果や楽しさが口コミやメディアを通じて広まり、日本でも注目されるようになりました。
特に、ジギングに適したタックルやルアーが開発され、釣り具メーカーや釣り具ショップの積極的な販促活動もジギングの普及に一役買いました。
ジギングは、そのスリリングなファイトや多様な魚種の釣果が魅力とされ、日本全国の海釣りエリアで人気を博し、人気の釣りジャンルとして確立しました。
ジギングは釣り人にとって魅力的なスタイル
ジギングの奥深さと多様性は、釣り人にとって挑戦の対象となります。
魚の行動や環境の変化に対応し、様々なテクニックや戦略を試みることで、より高度な釣りの技術を磨くことができます。
さらに、ジギングは魚を釣るだけでなく、釣り人自身が自然との対話やアドベンチャーを楽しむこともできる魅力的な釣り方と言えます。
ライトジギングとスーパーライトジギングとの違い
ジギングに関する質問で、「ライトジギングとスーパーライトジギングとは違うのか?」と聞かれるのですが、ジギングの種類として、ライトジギングやスーパーライトジギングがあります。
ライトジギングは比較的軽いタックルを利用するスタイル
ライトジギングとは、比較的軽いタックルを使用して行われるスタイルです。
通常、ライトジギングでは軽量なジグやジグヘッド、細いラインを使用し、ターゲットとなる魚のサイズも比較的小さいものが対象となります。
スーパーライトジギングはさらに軽量なタックルを利用するスタイル
一方、スーパーライトジギングは、さらに軽いタックルを使用するジギングのスタイルです。
スーパーライトジギングでは、極細のジグやジグヘッド、極細のラインを使用し、ターゲットとなる魚のサイズも非常に小さなものが主な対象となります。
一般的な区別
装備の種類 | ジギング | ライトジギング | スーパーライト ジギング |
---|---|---|---|
ロッド | 5.5〜6.5ft | 6〜7ft | 6〜7ft |
リール | 4000〜10000番 | 4000〜8000番 | 2000〜4000番 |
PEライン | 太い (PE 2.0〜4.0) | 中間 (PE 1.0〜2.0) | 細い (PE 0.4〜1.0) |
メタルジグの重さ | 重め (100g〜300g) | 中間 (60g〜120g) | 軽め (30g〜60g) |
対象魚種 | 大型青物、深海魚 | 中型青物、真鯛など | イサキ、小型青物など |
適した水深 | 深い (一般的に100m以上) | 中間 (50m〜100m) | 浅い (20m〜50m) |
このように区別されるのが一般的ですが、ぶっちゃけ曖昧です。
なので、「ジギング→ライトジギング→スーパーライトジギングの順に、狙う魚やタックルが小さくなる」と思っておけばOKです。
ライトジギングの詳細はこちら
スーパーライトジギングの詳細はこちら
ジギングに必要な装備から初心者向けの選び方
ここでは初心者向けに、ジギングに必要な装備をご紹介します。
注意なのが、釣りにはそれぞれのやり方や考え方があるので、必ずしも紹介するものが正しいわけではないです。
基本的なものを掴んだら、あとは実践しつつ自分にとって最適な方法を模索するのも釣りの楽しみ方です。
ジギングロッドの選び方とポイント
ジギングロッドは、ジギングに適した特徴を持つロッドを選ぶことが重要です。以下のポイントに注意しながら選びましょう。
ロッドの長さとパワー: ジギングのターゲット魚や釣りのスタイルに合わせて、適切な長さとパワーを選びます。一般的には、長さが5.5〜6.5ft(約1.6〜1.9メートル)で、パワーが中程度からヘビークラスのものが使われます。
アクション: ジギングには※ファーストテーパー(先調子)のロッドが初心者に適しています。ジグのアクションを伝えやすく、魚をしっかりとフッキングすることができます。
耐久性: ジギングはパワフルなファイトが特徴ですので、ロッドの耐久性も重要です。強度のあるグラファイトやカーボンファイバー製のロッドが適しています。
ハンドル: ジギングロッドには、滑りにくくグリップ力のあるハンドルが望ましいです。特にウェットな状況下や長時間の釣りで滑りにくい素材や形状のものが好まれます。
※テーパー(調子)とはロッドがどこで曲がるか、どんな曲がり方をするかを表している用語です。
ジギングリールの選び方とポイント
ジギングリールもジギングに適した特徴を持つものを選ぶ必要があります。以下のポイントに注目しましょう。
ドラグ力: ジギングでは大物とのファイトが激しいため、十分なドラグ力が必要です。頑強で滑りの少ないドラグシステムを備えたリールを選びましょう。
ギア比: ジギングには高い巻き上げ速度が求められることがあり、一般的に高いギア比を持つリールが好まれます。
耐久性: ジギングはリールにも負荷がかかるため、耐久性が重要です。強固なボディ構造や高品質なベアリングを備えたリールが適しています。
ラインキャパシティ: ジギング用のリールは、十分なラインキャパシティを持つことが望ましいです。大物とのファイト時にラインが余裕を持って使えるため、パワーラインを使用する場合も考慮しましょう。
※ドラグとは釣り糸にかかる抵抗を制御するための機構を指します。
※ギア比とは機械や機構において、回転速度やトルク(回転力)を変換するために使用される比率を指します。
ジギングの仕掛けやラインシステムについて
ジギングの仕掛けやラインシステムは、ターゲット魚や環境に合わせて適切に選ぶ必要があります。一般的な仕掛けやラインシステムの一例を説明します。
ジギング用ライン: ジギングではPEライン(ポリエチレンライン)が一般的に使用されます。PEラインは高強度で耐摩耗性に優れており、魚とのやり取りに適しています。
リーダー: ジギング用のPEラインにはリーダーを結ぶことが一般的です。リーダーは、魚の歯や岩などからラインを保護し、魚との接触時の摩擦や切断を防ぐ役割があり、一般的にはフロロカーボンが使用されます。
アシストフック: アシストフックはメタルジグに取り付けられ、魚がジグを飲み込んだ際にフッキングする役割を果たします。
メタルジグの基礎知識
メタルジグは、ジギング釣りで使用されるルアーの一種です。名前からも分かるように、メタルジグは金属製のルアーであり、一般的には鉛や錫などの重い金属で作られています。
メタルジグは、特殊な形状と重さを持っており、水中でのアクションや沈降速度を制御することができます。
重さはさまざまで、一般的には10グラムから200グラム以上までの範囲があります。釣る魚のサイズや狙う深度に合わせて、適切な重さのジグを選ぶことが重要です。
形状はさまざま
タイプ | サイズ | 素材 |
---|---|---|
スリムタイプ | ショート | タングステン |
スタンダードタイプ | スタンダード | 鉛 |
スロータイプ | ロング | 鉄 |
亜鉛 |
上記のように、メタルジグにはさまざま種類があり、形状によってアクションや泳ぎ方が異なるため、釣りの条件やターゲットに合わせて選びます。
※ジギングでは100〜300gを使うことが一般的です。
道具の購入は実店舗に行くこと
以上がジギングに必要なタックルに関する概要です。これらの要素を適切に選び、釣りの条件やターゲット魚に合わせたタックルを組み合わせることで、より効果的なジギングを楽しむことができます。
なお、これからジギングの道具を揃える初心者の人は、ネットで購入するのはNGです。必ず実店舗に出向き、店員さんと相談しつつ購入してください。
知識がないままネットで購入すると「違うものを買ってしまった」「使ってみたら壊れていた」などのトラブルが出てきますので、ある程度の経験と知識がつくまでの間は、実店舗で店員さんと相談しながら購入してください。
ジギングの基本的な釣り方からテクニック
ジギングの基本的な手順と流れは次のようになります。
ジギングに適した釣り場を選びましょう。魚の活動パターンや水深、潮汐などを考慮し、効果的なポイントを見つけます。
適切なジグやジグヘッドを選び、リーダーラインやフックを取り付けます。ジグの形状や重さは、ターゲット魚や状況に合わせて選ぶことが重要です。
ジグを適切な位置にキャストします。キャストといってもジギングは船の上から真下にメタルジグを落とすのが基本です。
ロッドを使ってジグを操作します。一般的なジギングの動作は、竿を上下に揺らすアクションです。これによってジグがリアルな動きをし、魚を誘引します。
ジグをキャストした後、フォール(落下)時の動きも重要です。一定のスピードやタイミングでラインを巻きながら、ジグが魚にとって魅力的に見えるようにします。
魚がジグにバイト(アタック)した場合は、感触やラインの動きを確認し、フッキング(魚を掛ける)します。適切なタイミングでフッキングすることが重要です。
魚とのファイトが始まります。ロッドとリールのバランスを保ちながら、魚の引きに対応します。魚をランディング(手に取る)する前に、ドラグ調整や適切なテンションを保つことが重要です。
以上が基本的な流れです。
ジギングでのラインの扱い方と巻き取りテクニック
ジギングでは、ラインのテンションを保ちながらジグを操作する必要があります。適度なテンションを保つために、ラインの巻き具合やロッドの動かし方に注意しましょう。
また、ラインのスラック(たるみ)を感じた場合は、フォール時にラインを巻きながら調整することも重要です。
ラインを巻き取る際には、一定のスピードとリズムを保つことが大切で、緩急をつけることで、ジグの動きや魚の誘引力を最大限に引き出せます。不規則な巻き取りやストップ&ゴーのテクニックも有効です。
まとめ
本記事では、ジギングの基本的な概念、装備、テクニック、ポイント、そして初心者向けのヒントを網羅的に解説しました。
ジギングは楽しくて魅力的な釣りの方法であり、適切な知識と準備をすることでより効果的に楽しむことができます。
ぜひこの記事を参考にして、ジギングの世界を楽しんでください。